リゾートバイトで住居が変わると、住民票をどうすればいいかわからない方が多いと思います。
この記事では、住民票を移すべき人やそうでない人、その理由や手続き方法などを解説していきます。
パターンが何種類かあるので、よく読んで理解してリゾバに活かしてください。
【結論】リゾートバイトで住民票は基本移さなくていい
リゾートバイトで住民票を移した方がいいのか不安な人がいると思いますが、基本的には移さなくても大丈夫です。
なぜなら、リゾートバイトは住み込みで働くことになり、短期間での出稼ぎと捉えられるので、リゾバ先が生活拠点になることがないから。
そういった場合は、住民票を移さなくていいケースに値します。
それでは、どうしてリゾバが住民票を移さなくていいケースになるのか、詳しく解説します。
住民票を移さなくていい理由
リゾートバイトでは、住民票を移さなくていい条件が存在します。それは、生活の拠点がどれだけの期間移るのかで決まります。
その期間と内容がこちら。
- 生活拠点が1年未満なら移さなくてよい
- 仮に1年以上でも定期的に元の家に戻るなら問題ない
つまりは、1年未満のリゾバ、1年以上でもリゾバ先を転々としていれば、そこが生活拠点と認知されないということです。
なので、そういった場合は住民票を移さなくていいというケースに該当することになります。
1年以上同じ職場でリゾバをする場合は、そこが住所となるので住民票を移す必要があります。
実家住みでリゾートバイトする人は住民票は移さなくていい
現在、実家住みの方が1年未満のリゾバであれば、住民票を移さなくても大丈夫です。
しかし、リゾバをしているとなかなか実家に戻れないことの方が多いです。
そういった場合「自分宛ての郵便物はどうするのか?」「納税関係の支払いは?」という疑問点がありますよね。
ここでは、それら2点の疑問点に関して解説していきます。
郵便物の郵送先をどうするか決めておく
リゾバ中の郵便物をどのようにするか、旅立つ前に親と相談しておきましょう。
まず、できることは2点です。
- そのまま実家で受け取りをお願いする
- 転送手続きをしてリゾバ先に送ってもらう
送られてくるものが大したものでない場合は、そのまま親に受け取ってもらった方が安全ですね。
支払い等の請求書などは、一度立て替えてもらうのも一つの手です。
また、リゾバ先に転送する場合は、郵便局で手続きを行います。転送手続きとは、指定の場所(リゾバ先)に郵便物を届けてもらうことです。
仮に転送手続きを行う場合は、予め住所の把握、リゾバ先に郵便物の転送は大丈夫なのか、事前に確認を取っておく事をおすすめします。
寮だと、ポストがなくて郵便物が届かないケースがあるので注意が必要です。
扶養控除に注意
扶養控除は103万円以内の収入だと対象ですが、103万円以上となると、自立した生活ができると判断され、扶養を外れ課税の対象となります。
リゾートバイトをしながら住所を実家としている場合、約4~5か月で103万円の収入を得られる計算になります。
もし、扶養を外れたくない場合は、収入を計算しながら働かないといけません。
求人を確認して月収が低いところにするか、働く期間を調整する必要があることを覚えておいてください。
現在一人暮らしでリゾートバイトする人は住民票は移さなくていい
一人暮らしをしている人も実家同様、1年未満なら住民票を移さなくて大丈夫です。
一人暮らしの場合、家賃や水道光熱費の支払い、郵便物の受け取りはどうするか不安ですよね。
それでは、その不安点を解消するためにどうすればいいか解説していきます。
転送届けを出して郵送物受け取りを可能にする
リゾバ期間中はなかなか住んでいる家には戻れません。戻るとしても月1くらいなので、色々なことが不安になります。
特に、支払いの郵便です。そのため、必要に応じて郵便物の転送手続きを行うことをおすすめします。
支払いが滞ると未納扱いになり、とても困りますよね。そうならないために郵便局で転送手続きを行ってください。
それか、転送先を実家にして支払いは親にお願いすることも一つの手ですので、覚えておいてください。
家賃や水道光熱費の支払い方法を明確にしておく
家賃や水道光熱費の支払いを未納にしないために、支払い方法を明確にしておいてください。
方法としてはいくつかあります。
- クレジット決済
- 身内にお願いする
- 今まで通り自分で全て行う
リゾバ先へ出向いても、全てが自動引き落としなら問題ないですよね。ただ、それ以外だととても困ります。
支払いのために、わざわざ毎月帰るのはとても面倒です。なので、請求書払いなら転送手続きがおすすめ。
誰にも迷惑かけず、支払いを終えることができます。
続いてはクレジット決済です。クレジットカードを持っている、支払いがクレジットカードでも対応している限定になりますが、一番便利で確実です。
もしクレジットカードを持っていない場合は、身内の方にお願いしてください。そうすれば未納にはなりません。
リゾバでいっぱい稼いで、後で返済すれば特に問題はないと思います。
僕は管理人さんに事情を話して支払い方法を相談しました。
その結果、まとめて払いでいいと言っていただけたので、管理人さんに相談することも大事かもしれません。
賃貸解約してリゾートバイトする人は住民票を移す必要がある
今住んでいる賃貸アパート(マンション)を解約してリゾバをする人は、住民票は実家に移した方が確実です。
ここでは、住民票を実家に移した方がいい理由、必要な手続きなどを説明していきます。
実家を生活拠点とした方がお得
賃貸を解約して、実家に住民票を移すべき理由は、無駄をなくせるということです。
リゾバ先の近くで新たに家を借りると家賃、水道光熱費など無駄に出費が多くなります。ましてや、リゾバは寮が無料のところが多いです。
そのため、住民票を移し替えるだけのために、新たな家の契約をするくらいなら、実家を拠点として住民票を移した方が圧倒的にお得です。
他にも、今までいた住所のままにしておくと、後に住んだ住民に個人情報が漏れる危険性もあります。
そういったことを避けるために、実家に住民票を移し替える事をおすすめします。
やるべき必要な手続き
住民票を実家に移すときに、やるべき手続きをまとめたので確認してみてくださいね。
- 住所変更手続き(住民票・身分証明書・銀行)
- 転送届の手続き
- 賃貸の解約
- 家具の処分
住所変更手続き
住民票は引っ越しの14日前から手続き可能になっています。
今まで住んでいた地域の市役所で、転出届をもらい記入しておきます。記入したものを、後日次に住む地域の市役所に転入届と一緒に提出します。
転入届 | 転出届 | |
期限 | 引っ越し後14日以内 | 引っ越し日の14日前から |
提出方法 | 郵送・窓口 | 郵送・窓口 |
準備しておく物 |
|
郵送方法は、各自治体のHPからダウンロードできます。時間はかからないので、都合がつく時間帯で行ってみてください。
また、以下の住所変更も確実に行ってください。
- 運転免許証
- パスポート
- 銀行
- 健康保険証
- マイナンバー
- 年金手帳
- 児童手当や母子手帳
- 自動車やバイク
住所変更が必要なものが、どこで手続きできるのか記載しておきます。
また、それぞれ現住所がわかるものが必要になります。
新しく発行した住民票や公共料金の支払明細書などを持っていくといいと思います。
場所 | |
運転免許証 | 更新センター・警察署 |
パスポート | 旧住所を記入していた場合は、上から二重線で消して、欄内に新住所を記入 |
銀行 | 登録の銀行 |
健康保険証 | 役所 |
マイナンバー | 役所 |
年金手帳 | 役所 |
児童手当や母子手帳 | 役所 |
自動車やバイク | 陸運支局 |
転送届の手続き
郵便物、荷物が届かなくなるので、郵便局で転送届を提出してください。
住所の記入など、とても簡単ですぐに終わります。
賃貸の解約
賃貸解約は基本的に、1~2か月前に通知をすることになっています。
引っ越し予定日が決まったら早めに、大家さん、管理会社、駐車場管理会社へ連絡するようにしてください。
また、引っ越し予定日の1~2週間前になったら、以下にも連絡は入れておいた方がいいですね。
- ガス、水道、電気会社
- 固定電話や携帯電話の住所変更手続き
- インターネット会社
家具の処分
リゾバの寮には家具がそろっているので、今まで使っていた家具は必要ありません。
そのため、家具の処分等を考えておきましょう。
- 売却
- 処分
- 実家や友人に預ける、譲る
今後一人暮らしする可能性がなければ、処分や売却を検討したほうがいいです。
売却は、メルカリや近くのリサイクルショップがいいですね。
メルカリだとやり取りがあるので、退去予定日のだいぶ前から出品していないと間に合いませんので、早めに行動したほうがいいです。
また、処分の際には処分方法に気を付けてください。
処分方法は、各市町村で決まっているのでそれに沿って行うようにしてくださいね。
リゾートバイト中に住民票住所でしかできないこと5選
リゾバ中はなかなか住民票住所に戻れません。そんな中、住民票住所でしかできなことがあります。
- 銀行口座作成
- 住民税など納付書の受取
- 運転免許証の更新
- 確定申告
- 公的サービス
なので、以上のことを行う場合は計画的にやる必要があります。
銀行口座開設
「口座開設ができない」というより「郵便受け取りができない」の方が正しいです。
今は、ネットで申し込みができます。
しかし、リゾバに出ていて現住所にいないため、郵送されるカードの本人確認ができないので、受け取りが不可能ということです。
もし、口座開設が必要ならば窓口での作成が必須です。
住民税など納付書の受取
納付書も同様で、現住所にいないため受け取りができません。
しかし、こちらは改善方法があります。郵便局で転送手続きを行えば受け取り可能です。
確実に手続きしておかないと未納になるので、注意が必要です。
運転免許証の更新
運転免許証の更新は、住民票に登録した住所で行う必要があります。
そのため、一度戻らなければいけないので更新も厳しいです。
更新期限は前後1か月以内なので、期限を把握して計画的にしたほうがよさそうですね。
確定申告
確定申告の手続きも、住民票の住所でしかできません。
なので、確定申告が必要な方は、現住所に戻って手続きをしてください。
公的サービス
新住所だと、公的サービスを受けることができません。
公的サービスは、図書館などの公的施設の利用、その地域がおこなっている福祉や医療のサービスのことを指します。
仮に公的サービスを受けたい場合は、住民票に登録している住所に戻る必要があります。
リゾートバイトで住民票を移す際の注意点
まとめになりますが、リゾートバイトで住民票を移す際の注意点を解説します。
最低限のことですので、覚えておいてください。
- 1年以上リゾバする人は、住民票を移す必要がある
- 14日以内に住民票異動の手続きを行う
- 住民票を移すときは相談が必要
1年以上リゾバする人は、住民票を移す必要がある
住民票を移すことで、そこが生活拠点と認知され、郵便物の受け取り、健康保険証や銀行の手続き等スムーズに行うことができます。
逆に、住民票を移さないと、旧居でのトラブルを招く恐れがあります。リゾバを1年以上する人は、住民票を移すことを忘れないでください。
14日以内に住民票異動の手続きを行う
転出届は前もって行い、転入届は14日以内に提出しましょう。
住民票を異動がなければ、残念ながら罰則の対象となってしまいます。
住民票の異動は「住民基本台帳法」という法律で定められた義務となっています。
基本的に14日以内に異動(移動)させなければ、最大5万円の「過料」が科せられる場合もあります。
過料とは金銭罰に当たり、拒否できるものではありません。
命じられた場合は支払わなければならないため、確実に行う事をおすすめします。
住民票を移すときは相談が必要
リゾバ先に住民票を移したい場合は、勝手に移さずまずは相談をしてください。
基本的には、1年未満のリゾバは移す必要がありません。まして、リゾバ先からしてもメリットがないため、拒否する求人があるくらいです。
迷惑をかけず、良好な関係でリゾバをしてほしいと思います。
住民票と同じくらい疑問に思う人が多い社会保険の加入の有無については以下の記事で解説しています。自分がリゾートバイトで社会保険に加入すべき人なのか、加入しなくていい人なのかわかります。